━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━vol.0096━ 2009.9.2━━
■間違いだらけの資格取得術 ~メルマガ編~□    
◇第96号「ピンチをチャンスに変える法」◇
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■ようやく9月になりました。

 まだ残暑は厳しいようです。

 早く涼しくなってほしいです。

 皆様、いかがお過ごしでしょうか。

 資格コンサルタントの末木紳也です。


■今日は資格でピンチをチャンスに変える法についてお話をします。

 ところで会社勤めをしていると、時に不本意なセクションに配属されたり、

 人事異動で、行きたくはない仕事に回されることが多々あります。

 「オレは営業なんかやりたくなかった。本当は商品開発に行きたかった」

 「私は経理なんかじゃなく、営業に出たかった」

 こんなセリフはよく耳にしますが、これもサラリーマンの宿命です。

 雇用のミスマッチと戦う姿はサラリーマンのもう一つの顔かもしれません。

 会社でいつも自分のやりたい仕事ができるとは限りませんし、会社側の

 思いや期待と社員の思いとはギャップがあることも多々あります。



■しかし、考えようによればこれはある意味、大きなチャンスでもあるのです。

 今あなたが不本意なセクションにいれば当然、仕事には身が入らないと思い

 ます。私にも経験がありますが、嫌いな仕事ほど時間が長く、辛く感じら

 れることはありません。

 でも、これは資格取得のための千載一遇のチャンスとは考えられませんか。

 第一線で働いている場合、往々にして仕事以外には余所見を出来る余裕は

 ありません。「走りながら学ぶ」ことはビジネスの基本かつ常識ですが、 

 ハードな仕事に付いている人に悠長に資格を目指す余裕はほとんどないの

 です。


■話は逸れますが、私が中小企業診断士の資格試験を勉強している時、

 受験仲間には実に様々な人がいました。

 金融機関、アパレル、建設、商社等のビジネスマンたちの出身大学は、

 東大や早大などの有名大学も多く、偏差値エリートだった人も数多く

 いましたよ。第一線で働くビジネスマンに診断士受験生には特に多かった

 のです。

 一方で、ビジネスとは大よそ縁遠そうな人も結構いました。


■ところで、ここで皆さんに質問があるのですが、肝心の試験の結果は

 どうだったと思いますか。

 それは、非常に興味深い結果が出ました。

 残念ながら、優秀なビジネスマンたちは悉く討ち死にしてしまいました。

 三流ビジネスマンの私も付き合った訳ではないですが同じ結果でした。

 意外なことに合格(一次試験だけも含む)していたのは、ビジネスマン

 とは正反対や対極に位置するこんな人たちだったのです。


■例えば、(  )は当時の受験仲間の噂や推測

 □定年退職して、ほとんど趣味同然の世界で資格の勉強をやっていたHさん
  (診断士受験まで3000時間は勉強したとか)

 □金融機関から関連会社に出向して暇を持て余していたMさん
  (左遷された腹いせに勉強を始めたとか)

 □大手自動車メーカーを辞めてコンサルタント目指して勉強中のS君
  (フリーターで、一日中ほとんど勉強時間に当てていた)

 □中小企業のオーナーで勉強大好きなIさん
  (会社の経営は社員にまかせっきりで勉強に打ち込んでいた)

 □現役二流私立大学生のB君
  (いかにも金持ちのボンボンといった風情で恵まれていた)

 □勤務時間中に資格スクールに通ってちゃっかり勉強していたUさん
  (私の友人で今はコンサルとして大成功を収めている)

 こんな人たちは、診断士試験に結構楽勝で合格していたのです。

 ビジネスマンで一次試験合格までたどり着いた人が数名だったの対して、
 
 ビジネスで資格を使いそうもない人たちが多数、合格していたのには

 大笑いでした。

 資格を取りたい人が取れなくて、取ってもあまり意味がなさそうな人が

 取れるのも資格の面白さでもあり、パラドックスでもあるのです。


■それで、結局何が言いたいのか。

 要は、資格とはビジネスの一線にいるから必ず合格するとは限らないのです。

 時には、閑職や比較的時間が自由になる方が有利になる場合もあります。

 もしあなたが今、暇な職場や残業のほとんどない工場の管理部門などで

 働いていた場合、資格を取得する絶好のチャンスなのです。

 ただし、遣り甲斐はなくとも営業で残業続きのハードなセクションなら

 資格取得はほぼムリです。(私の経験上ですが)

 また、現在自分の仕事に載りに乗っている人は、資格には見向きもしない

 人が多いこともこの際、付け加えておきます。


■今、やりたい仕事に付いているなら今の仕事に邁進する。

 逆に不本意な仕事なら、仕事に対するウエイトを下げて資格を目指すのです。

 私の場合は結局、やりたくはなかった仕事との両立は叶わず、途中で会社を

 辞めてしまいました。

 また、商業コンサルタント時代は仕事は面白かったのですが、新たに宅建の資格

 に挑戦したことがありました。

 その時は仕事がハードで残業、出張なども多く試験を受けるまで至りませせん

 でした。世の中、自分の思い通りにはなかなか上手く行かないと思いました。


■逆に、閑職や残業のない仕事を資格取得に変える気持ちがあるなら、ビッグチャンス

 到来です。この機会を逃す理由はありません。

 診断士受験時代の知人たちはわりと優秀な人ばかりでしたから、不幸にも資格と

 いう形にはできなかった人でも、勉強したことは仕事には生かせたと思います。

 ただ、資格を確実に取ることを考えるのなら、閑職や残業のない仕事はまたとない

 大きなチャンスです。 

 考え方一つで、ピンチをチャンスにすることもできることを忘れないでください。

 本日もご愛読ありがとうございました。
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◇編集後記◇ 
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夏中、毎日冷房の効いた部屋にいたのですが、人間温度が1℃違っても感じ方に違
いがあることを発見しました。私の場合は28℃だと暑く感じ、逆に26℃だと寒
く感じます。27℃くらいが適温なのですが、その調整がまた難しい。人間の体と
は我々が思った以上にデリケートに作られているようです。
しかし、一日中クーラーの効いた部屋にいるのはやはり健康にはよくないですね。
気候の良い秋が待ち遠しいです。
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