━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━vol.0086━2009.1.28━━
■間違いだらけの資格取得術 〜メルマガ編〜□    
◇第86号「会社と戦う方法」◇
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■毎日、寒い日が続いています。

 皆様、いかがお過ごしでしょうか。

 資格コンサルタントの末木紳也です。


■新年から不況の嵐が日本列島を吹き荒び、大手家電や自動車業界では

 大規模な派遣切りや正社員のリストラが始まりました。

 大企業なら一度に数千人の解雇も珍しくないようです。

 こんな時、「オレもひとつくらい資格があれば」と思う人も多いようです。 

 例えば、もしあなたが会社から突然リストラを勧告を受けたとしましょう。

 (新年早々縁起でもない話ですが、まあ、文章の流れで勘弁ください) 
 
 当然、あなたは解雇されたくはないですよね。


■それでは、解雇を迫られたあなたはどうするのでしょうか。

 選択肢は二つ、会社に居残るか、それとも会社の言いなりになるかです。

 もし、あなたが会社と戦う気があるなら最も大切なことは、会社と戦える

 だけの十分な知識や知恵をあなたが持っているかどうかです。

 例えば、あなたが労働基準法などの十分な知識を持っていれば、不当な解雇

 宣告に対して、会社相手に一戦交えることも十分可能です。


■いきなり、労働基準監督署に相談に行くことや弁護士に依頼することも

 ありですが、大切なことはまず、自分が今置かれた立場をしっかり認識、

 把握できるかどうかです。

 この際、資格の勉強をしていればその資格があなたを守ることもあります。

 例えば社会保険労務士の資格を勉強してきた人なら、解雇を迫る会社に物申す

 こともできます。

 解雇と言うと言葉の響だけで恐れ戦く人も多いのですが、それは大間違いです。

 自主退職と会社都合の解雇では、退職金の額や失業保険の給付時期など退職の

 際の条件が全く異なってくるのです。

 極端な話、自主退職するくらいなら、会社都合で解雇された方が退職金の金額も

 多く、失業保険の給付時期も早いので有利な条件を引き出すことができます。


■もちろん、労基法などの法律を熟知していれば会社側に意のままになることも

 ありません。不当解雇を盾に徹底的に裁判で戦う選択肢もあります。

 もし、あなたが勝てば会社側に不当解雇を白紙し撤回させることもできます。

 でも、これは何もリストラだけに限りません。

 会社の決算書を読む能力も商法もマーケティングも、サラリーマンなら絶対

 必要です。

 「自分は部署が違うからいいやとか、関係ないや」とは思っていませんか。

 しかし、こんな知識も資格の勉強で割と簡単に身に付けることができるのです。



■でも、もしあなたがこんな知識を一切持ち合わせていなかったらどうでしょう。

 もし、あなたが労基法すら見たことがないようでしたら戦いようにも戦いようが

 ありません。何も知らないというだけで会社の意のままにされてしまうのです。

 ただ漠然と「オレたちには働く権利があるとか、解雇通知を即撤回しろ!」と

 叫んでも、自分たちの権利を理路整然と相手に説明し展開できなければ、

 相手にとっては赤子の手を捻るほど簡単なことなのです。


■こんな世知辛い時代だからこそ、仕事以外でも日頃の勉強は必要と感じます。

 資格の勉強が、思わぬ所であなたを守ってくれるかもしれないのです。

 それどころか、持っている専門知識で逆に会社に一泡吹かせたり、逆に会社の

 不正や弱みを握って倒産させてしまった事例もあります。

 つまりどんな分野でも、資格の勉強で基礎的な知識を身に付けることは十分、

 可能ということです。 

 人に助けを求める前に、まず自分で知識や知恵を身に付けることです。

 十分な知識を身に付けてしまったあなたは、リストラなどそれほど脅威に感じ

 ない筈です。

 本日もご愛読ありがとうございました。
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◇編集後記◇ 
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先日、メルマガを書いていてたいへんツライ経験をしてしまいました。やっと書き
終えたと思ったメルマガが保存したつもりが、ついうっかりミスで全部消えてしま
ったのです。これはかなりショックでした。最初からメルマガを書き直すのって、
結構シンドイことなんです。数日たって気を取り直して今こうして書き直しています。
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