━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━vol.0082━2008.11.26━━
■間違いだらけの資格取得術 〜メルマガ編〜□    
◇第82号「良いセミナー講師、悪いセミナー講師の見分け方」◇
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■月日が立つのは早いもので、あっという間に年末です。 

 朝晩は、少しづつ寒さ感じます。

 皆さん、いかがお過ごしでしょうか。

 資格コンサルタントの末木紳也です。


■先日、あるセミナーに行ったのですが、今回はその際に気付いたことについて

 お話したいと思います。

 セミナー講師は、一般的に専門家、その道のプロであることがほとんどです。

 私の同業者である、コンサルタントも少なからず登場します。

 こんなセミナーを私は、最近はある点を観察しながらセミナーを受講するよう

 にしています。


■まず、「話が分かりやすいか」という点です。

 セミナー講師やコンサルタントの中でも、非常にわかりやすく話される方が

 いる一方、やたら難しい話ばかりしたがる人もいます。

 難しいことをより難しく話せば、自分がより知的で専門性が高いと思われると

 でも考えているのでしょうか。こういう人は話にやたら英語が入るのも特徴の

 一つです。例えばこんな感じ。

 「GMSのマーチャンダイジングはここ数年、すっかり変わってしまった」。

 専門家やコンサルでなければ、一瞬、何を言われたかわからない場合ケースです。

 直訳しますと、「大手量販店の品揃えはここ数年、すっかり変わってしまった」
 
 くらいでいいでしょうか。
 
 当然のことですが、難しいことを難しく話されては多くの受講生は付いてこれ

 ません。難しいことを平易に、中学生でも理解できるように説明できるのが

 良いセミナー講師の条件です。学会で論文を発表する訳ではありませんから、

 わかりやすく話すことが大切です。



■次に、「話の内容、テーマ」です。

 話の内容はやはりもっとも大切です。中味がない話や昔、どっかで聞いた話は

 軽く浅い感じがします。セミナーで、

 「あれ、この話どっかで聞いたことあるな」と感じた経験、皆さんありませんか。

 あとはネタの使い回しです。何度も同じネタを使い回してる人、私知っています。

 コンサルタント時代の経験ですが、全く同じ話を立て続けに2度、聞かされたの

 には大いに面食らいましたね。この人、裏でネタでこんなに苦労してたのかと

 後で、その人を見る目がその後変わりました。

 しかし矛盾するようですが、私は基本的にネタの使い回しや繰り返しもそれほど

 悪いことだとは思っていません。

 そのソース(起源)さえ明確で、自分独自のオリジナルな経験に裏打ちされた話で

 あれば毎回、毎回、人の気持ちを捉えることはできる筈です。

 それでも、できれば話の内容は常にリフレッシュしてもらいたいものです。

 生鮮食品と同じように、月日が立てば話の鮮度、必ず落ちますから。



■あと、「パワーポイントや講師のパフォーマンス」も微妙に気になるところです。

 今、セミナーでもパワーポイントが主流です。

 でも私は、はっきり言って、パワーポイントで説明されるといつもイライラします。

 ビジュアルでカッコよく説明したいのはわかるのですが、非常に読みづらいのです。

 手元の資料でしっかり説明して欲しい。こう思うのは私だけでしょうか。

 また、講師のパフォーマンスは普段気が付かない点ですが、案外面白いです。

 セミナー講師でも、やたら身振り手振りを交えながら説明する人がいます。

 受講している方は、「何もそんなにパーフォーマンスをしなくて十分もわかって

 いるよ」と言う感じですが、これって本人の癖なんですかね。

 コンサートやライブ感覚で、自分に酔っているような方もごくたまに見かけます。

 あまり乗り過ぎないように注意しましょう。観客はあなたのパフォーマンスでは

 なく、あなたの話の中味を聞きにきているのですから。



■最後に「著書を売りたがるセミナー講師」です。

 じつは、これが私がもっとも嫌いなセミナー講師です。セミナー会場を自分の本を

 販売する場と勘違いしている人もいます。

 セミナー会場から出ると出口にブースが新たに設けてあって、そのセミナー講師

 の著書が所狭しと並べられている。こういう光景を見た瞬間、私は一気に冷めてし

 まいます。今さっき、いかにいい話を聞いたなと思っていても、

 「誰がそんな本、買ってあげるもんか」などと思ってしまいます。

 受講生はあくまで良い話を聞きに来ているのです。何も、その人の本を買い

 にセミナーに来た訳じゃありません。

 本なら書店やネットでもいつでもどこでも買えます。


■徒然なるままセミナーでの出来事を書いてみた訳ですが、私も自分はどうかなと

 自問自答してみると、やはり及第点にも及ばないかもしれません。

 でも、どんなセミナーを受講してもいろいろ勉強になることは多いです。

 本日もご愛読ありがとうございました。
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◇編集後記◇ 
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先日、10年以上使っていたFAXが突然壊れてしまいました。相手にFAXを送っ
ても一向に反応がないのでおかしいなと思っていたら、送信しても字が潰れていてほ
とんど見えなかったようです。
急いで、ビッグカメラまで買いに行きました。なんせ、私のFAXときたら年代物で
未だに感熱紙を使っていました。
店員の方に「今時、感熱紙なんて使っているFAXなんかありませんよ」と諭され、
余計落ち込みました。うかうかしていると時代に付いて行けなくなりそうです。
もう既に付いていけていないか。違うか〜。
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