━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━vol.0071━━2008.7.9━━
■間違いだらけの資格取得術 〜メルマガ編〜□    
◇第71号「仕事は誰も教えてくれない?」◇
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■梅雨明けはまだですが、いよいよ夏本番という感じです。

 暑さの嫌いな私にはこれからは非常にツラ〜イ季節です。 

 皆様、いかがお過ごしですか。

 資格コンサルタントの末木紳也です。



■今日はいきなり、ビジネス誌掲載からです。

 最初は、連載中のゲイナー8月号(光文社7月10日発売)「資格特集」です。

 今回のテーマは弁理士です。

 以前別のメルマガでお話ししたように、知的財産は近年、益々重要視されて

 います。弁理士資格についてコメントとコラムを書かせていただきました。

 また、日経キャリアマガジン8月号(日経ホーム7月10日発売)では、

 同じく私のコメント(1500字程度)が掲載されています。

 最後は、中間管理職に人気のプレジデント(プレジデント社7月14日発売)

 「儲かる資格ガイド55」で私が取材された記事が掲載されています。

 プレジデントは実際、私も見ていないのでどんな感じで仕上がっているのか

 よくわからないのですが、とにかく私が出ていることは間違いないようです。

 ご興味、ご関心のある方はお近くの書店でご覧ください。

 ビジネス誌に掲載されるのは非常に光栄なことなのですが、企画が面白い

 反面、イントロ的な感じで終わってしまうことも多々あります。

 いつも感じるのですが、限られた時間と字数で自分の言いたいことを的確に

 表現するのはなかなか難しいものです。

 

 

■ところで今日は、「仕事は誰も教えてくれない」をテーマにお話します。

 ショッキングなテーマですが、「仕事は誰も教えてくれない」はサラリーマンを

 経験した人なら誰しも思い当たる節があるのではないでしょうか?

 そもそも学校と会社の違いは何かと申しますと、それはカネを払うか貰うかの
 
 違いです。学生の頃はこちらが学費を納めていた分、あなたがわからない所は

 先生がきちんと教えてくれた筈です。それは教える側の義務でもあります。

 でも実際、学費を納めていたのはあなたでなくあなたの親だった筈です。

 ところが、社会人になるとその関係は逆になります。あなたは会社から幾ばく

 か給与を貰って労働を提供する訳です。だから学校と会社は全く逆の関係です。





■会社があなたに給料を支払うのは労働の対価から支払うのです。入社した早々、

 戦力になってもらわなければ会社としては損な買物をしたことになります。

 平たく言えば、使えない人間に会社がカネを払わなければならない理由はあり

 ません。

 でも、ガイドラインもなくいきなり仕事をしろと言われても面食らってしまい

 ますよね。会社という所は大人しく黙っていても誰も仕事を教えてくれません。

 社会人ともなれば、仕事を手取り足取り教えてくれる人はいないと心得るべきです。

 新入社員さえ満足な研修がないのですから中途社員はなおさら厳しいようです。

 私にも経験がありますがOJTとか言っても、実際はぶっつけ本番で仕事に

 望む場合も少なからずあります。先輩社員が満足に指導や引継ぎをしてくれな

 くて得意先で、大きなトラブルになったり困ったことも多々ありました。




■じつはこんな時こそ、資格の勉強が大いに役に立ちます。

 例えばあなたが経理に配属されても決算書すら読めないとすれば、それは会社の

 せいだけではありません。勉強しないあなたが悪いだけの話です。

 会計や簿記の勉強をすれば、数字の仕組みはある程度理解できるようになります。

 労務部に配属されても労基法すら知らなかったら洒落になりません。社労士講座

 でも受講してあなたが自分で勉強すればいいだけの話です。

 でも、資格への勉強は自分で働いたおカネを投入しなければならない。だから、

 一層真剣になるのです。仮に親が払っていたらそれはボンクラ学生と同じです。




■しかし、勉強で補えないことは確かにあります。

 というか、実は会社の仕事はほとんどそうです。

 じゃあ、それはどうするのか?

 それは経験上言えるのですが、現場で実践を積むしかないですね。資格の勉強が

 座学なら会社の仕事は生きた勉強です。私は商業コンサルタント時代、もっとも

 勉強になったのは現場での経験でした。とにかく誰にも教えを希えないのですから

 必然的に現場に行くしかなかったんです。

 刑事コロンボ(古い?)じゃないですが、現場にはさまざまなヒントがたくさん

 落ちていました。行動あるのみです。

 コンサルタントの仕事など世間で言われるほどカッコイイ仕事ではなく、実際は

 肉体労働のような泥臭いものの連続でした。



■スーパーや飲食業のコンサルなどは、実際スーパーや飲食業で働いた現場の経験が

 ないと大成できないというジンクスがあるそうです。

 たとえば、 

 ヤオハンを世界企業まで育てて、潰してしまった和田一夫さんは今流通業コンサル

 タントとして活躍されています。現場を知り、成功も失敗も自ら体験しているから

 こそ、希少なコンサルティングスキルやノウハウがあるのでしょうか。

 現場で得た貴重な経験と資格で学んだロジックとの微妙なバランス感覚があなたを

 できる人間に仕立てるのです。

 キャリアは現場と勉強の二本立てで作る。

 そんなことを、私は多くの人から学びました。

 
 本日もご愛読ありがとうございました。
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◇編集後記◇ 
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☆最近読んだ本でオススメの一冊です。

「ビジネス法則の落とし穴」(学研新書 東谷暁著)
日頃、我々が信じて疑わないビジネスの法則を改めて検討し、その真偽や評価をして
います。ロングテールの法則、パレートの法則、ランチェスターの法則などビジネス
で今や当たり前、常識といわれている法則も実際はどうなのか。一読の価値があり
ます。
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