━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━vol.007━2005.05.18━
■間違いだらけの資格取得術 〜メルマガ編〜□
◇第7号 あなたは資格試験に何回で合格したいのか ◇
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■こんにちは。新緑の季節皆様いかがお過ごしでしょうか?
資格コンサルタントの末木紳也です。
今日も暫くの時間お付き合いください。
■資格試験には、一般的に一発合格型の試験と科目合格型の試験があります。
前者の代表は、司法書士試験、行政書士試験、社労士試験等です。
後者の代表には、税理士試験や中小企業診断士試験(注)等があります。
(注)
中小企業診断士試験は、2006年度から試験制度が改正になります。
科目別合格制度が適用され、1次試験は最長3年間かけて7科目を取得
すればよいというようになります。(受験しやすくなります)
※ 詳しくは中小企業診断協会 ⇒ http://www.j-smeca.or.jp/
これよって、診断士試験は最長4年間(2次試験は2回)トライできるよう
になります。ちなみに税理士試験が無期限でトライできることは、皆さんは
もうよ〜くご存知なことですよね。
税理士試験は取り貯め型試験の典型で、5科目合格した時点で試験合格者と
官報に記載されます。
■一発合格型の試験の最大のデメリットは、試験に1回失敗すれば再度始めから
やり直しになることです。確かに1年間の勉強が水泡に帰すのは辛いです。
一方、科目合格型試験は、取り貯めができるの点で、また何年間かかけても
トライできるので社会人等働きながら試験を目指す人にとってメリットがあ
ります。
これから今日の本題です。
でも、そもそも資格試験とはそんなに長い期間をかけて取得すべきものなの
でしょうか?
一発試験ならば、一回失敗すれば試験そのものを諦めるという選択肢もあり
ます。しかし、科目合格型試験ですと、何科目か合格していると資格試験か
ら長く抜けきれないことも事実ですよね。
今更、試験そのものを諦めきれないというか。微妙な心理ですね。
■これでは、少なくとも私たちのの貴重な時間(カネもそうです)を束縛して
しまうことになります。
試験主催者側から見ると、毎年試験を受けてくれるのは受験者増となり、結
果、受験料の増大が見込め収入アップになるのでとてもありがたい話です。
たった、1年で資格そのものを諦めてくれるより2年、3年と受験してくれ
る方がうれしいに決まっています。
資格学校側としても何年も通ってくれるお客さんはホクホクです。
(気がつけば、もう5年も資格学校に通っていたなんて洒落になりません)。
■ここで皆さんに質問があります。
「あなたは、一体何年で何回で資格試験に合格したいのですか?」
答1.「何年かかっても絶対に取りたい」
答2.「一度トライしてから考える」
答3.「自己啓発でやっているので、取得できてもできなくてもどちらでも
構わない」
(解答)
1と答えた人はいませんか? う〜ん。
こう答えた人はハマりかけていますね。資格試験そのものに。
1年とか2年とかはっきり期間を限定したほうが納得いく結果が出せます。
また、答2の人は、一見優柔不断なようですが、これからの時代悪くはない
考え方です。
答3は、平和的でよいですが、やはり取りたいのか取りたくないのか
はっきり決めた方がよいと思います。あなたの場合、資格試験は趣味ですか?
☆ちなみに私は、診断士受験の時は、1のパターン。3年間かけて取得しま
した。宅建、司法書士、行政書士の受験の時は、目的を資格取得から専門知
識の吸収にシフトしました。
結果的には、資格試験に必要以上にハマらなくて済んだのですが、資格試験
で学んだ民法や、商法、刑法、借地借家法等の専門知識は今でも結構役に立
っています。
■資格試験は、どんな試験でも早く突破するに越したことはないのです。
「当たり前だよ。そんなこと人に言われなくても分かっているよ」
そうですよね。
税理士試験の現実は、取得まで最短でも2〜3年かかります。
長い人ですと、10年くらいかけて取得(目指す)人もいます。
でも、こんなに長い歳月(?)をかけて資格試験を目指す意味はあるのでし
ょうか? とても疑問です。
当たり前のことですが、人は生きていれば必ず年を取ります。10年前20
歳の若者は、10年後30歳です。
ドッグイヤーと呼ばれる現代では、資格試験に没頭していた10年後の
あなたは竜宮城から戻った浦島太郎の世界にいるかもしれません。
■資格試験はよく、下りのエスカレーターを一気に駆け上がることにたとえら
れます。
三日も勉強を休むと落ちるすぐに落ちるレベル。一定レベルを保つためには、
勉強を休むわけにはいきません。
また、さらに上のレベルを目指し、合格を勝ち取るためには、一気に駆け上が
るパワーこそが要求されるのです。
それは、短期間で集中してやるからできること。ダラダラと勉強を続けていても、
強烈なパワーは生まれてこないのです。
考えてみると資格試験の世界も実社会以上に厳しい世界ですね。
■今日の結論です。
資格を目指すのならば、1回で取得することを目指しましょう!もし、それが
不可能でも2回でケリをつけましょう。
最悪でも(あまり薦められないですが)3回目のチャレンジで決着をつけよう。
それ以上は....
得るものより失うものの方が多いと私は感じます。
資格試験のルールは、あくまで期間限定で望むべきものなのです。
そして、たとえ資格を取得できなくともそれを生かす道はあるのです。
(そのことについては、このメルマガの後半でじっくり取り上げていきたいと
思っています。)
■あなたの貴重な人生のひと時をとても大事に思っています。
本日もご購読ありがとうございました。
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☆今日のワンポイントアドバイス☆
■資格試験には一発合格型試験と科目合格型試験がある。
■科目合格は長期間に渡りトライできるメリットがあるが、
何年も資格試験にハマるデメリットもあるので、取り組み方に注意が必要。
■よい結果を出すためには、下りエスカレーターを一気に駆け上がるような
ハイパワーが不可欠である。
短期間で集中的に資格試験に取り組むことがよい結果を生む。
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□資格に対する考え方が少しは変わりましたか?
次回は「資格士業で成功できる人は上位5%の謎」についてお送りいたします。
お楽しみに!
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◇編集後記◇
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