━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━vol.0065━━2008.4.23━
■間違いだらけの資格取得術 〜メルマガ編〜□    
◇第65号「資格奨励金と資格手当」◇
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■新緑の美しい季節となりました。

 皆様、いかがお過ごしでしょうか。

 資格コンサルタントの末木紳也です。

 花粉症で悩む方はゴールまでもう一息です。データによると5月になると、

 花粉の量は大幅に減少するそうです。頑張りましょう!



■ところで、今日は資格奨励金と資格手当についてお話したいと思います。

 資格奨励金とは、資格取得時に企業から支給するご褒美のようなものです。

 一方、資格手当は毎月、資格に応じて決まった金額を支給する制度です。

 まあ、多少のニュアンスの違いはあれど管理職手当や扶養手当みたいな

 ものです。

 毎年、この資格奨励金や資格手当の額の大きさに眼が眩んで資格にトライ

 するような人も世の中にはいるようです。



■私は資格奨励金や資格手当についてデータを調べてみました。

 ある機関の調査によれば、資格取得時に何らかの奨励金や資格保有者に

 資格手当てを支給する企業は、だいだい3社に1社程度だそうです。

 7割程度の企業は、資格を取得しても何の奨励金も手当もないのが現実です。

 また、奨励金の額は当然ですが、難易度の高い資格ほど高い傾向があります。

 ちなみに10万円前後支給される資格とは、システムアナリスト、税理士、

 不動産鑑定士、システム監査技術者、公認会計士、技術士、弁理士、

 中小企業診断士、土地家屋調査士等の難関資格です。



■そこで、こんな質問が考えられます。

 「オイオイ。どうして最難関の司法試験が何で入っていないんだよ」という疑問。

 これについてはお答えしますと、司法試験はそもそも会社に居ながらは取得でき

 ない資格になってしまったんですね。法科大学院ルートは社会人にはほとんど開放

 されていません。だから、たとえ企業が奨励金を出したくても出せないと理解しま

 しょう。




■では、資格奨励金や資格手当のデータはが意味することは一体何なのでしょうか?

 一概に奨励金といっても全ての資格に適応される訳ではありません。対象になら

 ない資格の方が圧倒的に多いのです。そして、奨励金の対象になる資格は生半可

 な気持ちでは絶対に取得できない資格です。資格を本気で取得しようとすれば、

 何かしら仕事にも影響が出そうな資格ばかりです。資格の勉強に専念するあまり

 逆に会社を辞めざるをえなくなったなんていう、なんだか洒落にならないケースも

 考えられます。

 でも、これなんか完全に本末転倒のケースですね。じつは私がそうなんですが。

 そして、やっとのこと資格を取得して運よくあなたの会社に奨励金制度があれば、

 その時点で、無事10万円程度の奨励金をゲットできます。




■奨励金のためだけに資格を取得するわけではないですが、もしこれを期待して資格

 を目指すのならコストパフォーマンスは極めて低いと感じますね。

 一方、資格手当の場合は支給されてもその額は思いのほか少ないそうです。

 バブル景気の頃は企業も資格取得者にも大盤振る舞いしたそうですが、今は企業の

 財布の紐も思ったより堅いようです。

 私の友人は当時調査会社に在籍していたのですが、、中小企業診断士で月1万円、

 宅建で3千円を手当として支給されていたそうです。試算すると、月1万3千円で

 1年間では15万6千円、10年で156万円、30年だとなんと468万円にも

 なります。

 考えてみると結構な金額です。資格を持っているだけで500万円近いカネがゲット

 できるんですから。複数資格を持っている場合は、1千万円程度も夢ではないかもし

 れません。




■しかし、一方で子供の小遣い程度の安い手当もあります。簿記検定2級で月500円

 とかコーヒー一杯にも満たない資格手当もあるようです。何にもないよりはマシで

 しょうか。

 結論から申し上げますと資格を目指す場合、必要以上に奨励金や資格手当を期待し

 ない方がよいと思います。資格手当といっても途中で打ち切りになるケースもあり

 ます。

 問題になるのは資格という形よりもむしろ中味です。実社会では資格を使って何が

 出来るかが常に問われてくるのです。確かに、資格手当だけを当てに会社で生き延び

 ようという行為はちょっとセコイかなと感じますね。


 本日もご愛読ありがとうございました。
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◇編集後記◇ 
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■ゲイナー(光文社発行)にコメント掲載中です!今回の資格は中小企業診断士です。
□マスメディアの取材は随時受けさせていただいております。
 過去、日本経済新聞、日経キャリアマガジン、ビッグトゥモロウ、ダカーポ、パン
 プキン、ゲイナー、週刊SPAなどメディア実績多数です。下記のフォームから
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