━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━vol.0060 ━━2008.1.2 ━━
■間違いだらけの資格取得術 〜メルマガ編〜□        
◇第60号「資格のメリットはどんだけ〜」◇
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■2008年、新年明けましておめでとうございます。

 皆様、如何お過ごしでしょうか。

 資格コンサルタントの末木紳也です。

 今年もメールマガジン「間違いだらけの資格取得術」をよろしくお願い申し上
 げます。


■新年を機に、何か資格を目指そうと考えている方もおられることでしょう。

 今まで私の書籍やメールマガジンをお読みいただいた方なら納得されると思い
 ますが、私は資格に対してはどちらか言えば、他の資格士業の方とは違って
 冷めたスタンスを取ってきました。


 そこで、今日は日頃の言動と矛盾するようですが資格のメリットについて
 お話したいと思います。
 まあ、新年早々ですし、正月くらいハッピーな話をしたいものです。

 
 
■ところで皆さんは、ランチェスターの法則というものをご存知でしょうか?

 コンサルタントなら知っていて当たり前です。今更、知っていて誇れるような
 ものではありません。

 普通の人で知っている人は、結構勉強家といってもよいかもしれません。
 でも、個人的にはビジネスマンならやはりこれくらい知っていてもらいたい
 ものです。



■ランチェスターの法則とは、元々は軍事作戦における方程式の一種です。

 ランチェスター戦略は弱者の戦略としては、定石中の定石といわれています。


 ランチェスター戦略とは簡単に言いますと、自分より大きな敵に勝つための
 戦略です。

 たとえば、☆商品を絞り込む
     
      ★顧客を絞り込む

      ☆エリアを限定すること等を意味します。

 別名、ニッチ戦略ともいいいますね。


 「自分の勝ちやすい分野や得意な分野をさらに絞込み、強さを強化する。
 絞り込んだ特定分野に労力や資本、時間を集中的に投下する」ようなイメージを
 持っていただければおそらく十分です。



■戦国時代、桶狭間の戦いで今川義元の大軍を僅か数千の手勢で撃破した織田信長は、
 ランチェスター戦略は知らなかったのですがこの戦略を使いました。
 
 これだけ見ても織田信長はやっぱり戦の天才ですね。

 一点集中主義ともいえるこのランチェスター戦略ですが、いったいどこが素晴らし
 いのでしょうか。

 要は、この戦略は「中小企業が勝つためには徹底的な絞込みが必要だ」と言って
 いるのです。


 
■それでは、わかりやすく具体的な話をしましょう。

 皆さんは最近、近所の商店街の靴屋に入ったことがありますか?

 2008年新年早々、街の靴屋さんは大打撃を受けています。

 その店では儲かってそうな雰囲気少しでも感じましたか?

 おそらく答えは「NO」だったはずです。

 大部分の人は、
 「活気がなかった。お客が入っていなかった」ようなイメージを持ったはずです。 

 一方、郊外のショッピングセンターやパワーセンターには靴専門店がテナントで
 入っていて、品揃えも豊富で、価格の安い靴もたくさんあります。

 これでは、昔ながらの街の靴屋さんでは勝負になりません。皆即、廃業しなければ
 なりません。

 しかしここに突如、変なオヤジが一人現われます。



■このオヤジは元々変わり者で、自分の商売に頑ななスタイルを持っていました。
 今時、下駄や草履しか売ろうとしないのです。

 二十年ほど前は紳士靴をはじめ、スニーカーや長靴、傘まで手掛けていましたが
 今は一切辞めてしまいました。

 オヤジの容貌はまるで職人のような感じで、自分の店に下駄や草履を並べて一人悦に
 入りニヤニヤ楽しんでいました。

 このオヤジの変わった点は、商品が売れなくても別に悪びれず、少しも焦っていな
 いことでした。

 でも、いったいこの自信どっからきているんでしょうね?

 理由は、彼が下駄職人や草履職人と組んで作った商品に絶対の自信を持っていた
 からです。



■現代のような時代、日常生活で下駄や草履は滅多には履くことはありません。

 でも、ここで私はあなたに質問をしたいのですが、

 「あなたは下駄や草履は絶対に欲しくはないのでしょうか?」
 
 着物を着ることがこの先、絶対ないとは言えません。
 また、着物が大好きな人はこの世の中に絶対に確実にいます。

 こんな人たちに支えられて、この店はいつの間にか評判店になったそうです。

 現在、このオヤジの履物屋はクチコミで大繁盛しています。街の商店街の他の靴屋が

 次々と廃業に追い込まれるのをどこ吹く風と快進撃を続けています。


 
■これこそがランチェスター戦略なのです。

 上記の例は、商品さえ絞り込めば大手とも伍して戦えることを意味しています。

 そもそも、下駄や草履は大手の靴メーカーは手掛けられない分野でもあります。

 下駄専門店や草履専門店はあまり見かけないですがニーズは確実にあります。

 他の例では、よく相撲取りが指している番傘なんかもそうですね。

 けっして大きな市場でなありませんが、確実にパイはあります。
  


■そして、資格士業にもランチェスター戦略が有効となります。

 しかも、資格士業のメリットは知的集約産業であるため、このオヤジの店のように
 仕入れや在庫のリスクは全くといってよいほどありません。事業を起こすわけでは
 ないのでリスクはほとんどありません。

 ☆商品さえ絞り込めば、全国を市場に勝負できる。

 ☆顧客を絞り込めば、きめ細かいサービスが提供できます。  

 ☆エリア限定なら他の士業に圧倒的に比べて優位に立てる等

 さまざまなメリットが考えられます。


■しかし、私はかって万能だったランチェスター戦略も「最近はもう古いかなあ」と
 感じざるをえません。

 現代はインターネットの進展で大手企業とも互角に戦える時代になりました。

 一個人業者でも、全国を市場としてビジネスを展開できることは言うまでもありま
 せん。
 こんな時代、最初から必要以上にランチェスター戦略にこだわる必要はないのです。



■確固たる市場さえあれば、全国でもドンドン勝負できます。逆に「危ないな」と思
 えば即撤退することも可能です。これが個人でも可能な時代です。

 スケールメリットを求めるビジネスはどうしても大手が有利なのは否めませんが、
 以前ほど小さな市場、小さな市場と小さなパイに拘る必要もないと、私は最近感じ
 ています。


 私は現に、一個人で既に全国を制覇してしまったような人を何人も見てきました。
 
 彼らは最初からニッチな市場なんて意識していなかった所がおかしなところです。

 ランチェスター戦略などとは根本的に違うのです。

 
 「じゃあ、それはどういう人かって?」
 
 それはですね。うーん。

 「たまには自分の頭で考えてみてください」

 けっして意地悪で言っているのではないですよ。自分で考える習慣を身に付ける
 のはとても素晴らしいことです。

 でも、こんな人があなたの周りにもきっといる筈です。
 
 それでは、皆様の今年一年のご多幸をお祈りいたします。

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◇編集後記◇ 
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 ゲイナー(光文社刊 毎月10日発行)で連載しています。第2回目は社会保
 険労務士特集です。
 *取材は随時受けさせていただいております。過去、日本経済新聞、日経キャ
 リアマガジン、ダカーポ、ビッグトゥモロウ、ゲイナー、パンプキン等掲載実
 績多数です。
 ご連絡先 ⇒ 資格コンサルタント末木紳也のホームページ
 発行者Webサイト: http://www.shikaku-21.comから
 連絡先  ⇒ info@shikaku-21.com
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■発行者 「■間違いだらけの資格取得術 〜メルマガ編〜□」末木 紳也
  発行者Webサイト: http://www.shikaku-21.com

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