━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━vol.0042━━ 2006.1.18━━
■間違いだらけの資格取得術 〜メルマガ編〜□        
◇第42号「脱資格士業のビジネスモデル1」 ◇
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■こんにちは。資格コンサルタントの末木紳也です。

 今週から「脱資格士業のビジネスモデル」をテーマにお送りします。
 今回はその第1回目です。


■たとえば、皆さんが何か資格を目指している時、または晴れて取得した時に
 一体何を考えるでしょうか?

 ストレートに独立開業でしょうか?
 あるいは、転職に生かす、何か副業をする...

 いろいろな可能性が考えられると思います。
 この点、資格は私たちに間違いなく選択肢を増やし、可能性を広げてくれます。

 でも、もしあなたに「資格を取っても資格で独立開業するな!」なんて言う
 人がいたら、相当ショックを受けませんか?

■そして、そんなショッキングなことを言う変わり者こそ、私なのです。
 誤解してほしくないのですが、私はけっして、「資格」をおざなりにする気
 などありません。

 たとえば、今日本には、有資格者といわれる人がこんなにいます。


  税理士      69,167人(2005年11月) 
  行政書士     38,810人(2005年11月) 
  社会保険労務士  29,735人(2005年10月) 
  弁護士      22,056人(2005年12月) 
  司法書士     18,101人(2005年11月) 
  公認会計士    16,257人(2005年11月) 
  不動産鑑定士    6,885人(2005年 1月)
  弁理士       6,486人(2005年11月)
  中小企業診断士  17,517人(2005年11月)
  一級建築士   316,888人(2005年3月)
             
             (注)いずれの資格も登録者数


 法文系の代表的な資格ですら、20万人を下りません。
 宅地建物取引主任者を合わせれば、100万人に近い数の有資格者がいます。
 また、この数字にはからくりがあって、社労士や行政書士などの資格には試験
 だけ合格して未登録の人も相当数います。そして、有資格者の数は受験者の増
 加に伴い年々、増え続けているのです。


■余談ですが、昨年、全国的に問題になった耐震偽装事件の姉歯氏は一級建築士
 でした。今、日本には、一級建築士は30万人以上もいます。 
 偽装でもしなければ、仕事ももらえないほど一級建築士は掃いて捨てるほど
 います。
 私が住む神奈川県には、税理士がざっと4千人いるそうです。
 文字通り、石を投げれば税理士に当たるほど超過密な激戦エリアです。
 ある種、需要と供給のバランスから判断しても税理士を目指し、独立開業する
 ことは分が悪く、リスクもあることがわかります。
 それでも、税理士を目指す人は絶えることがありません。


■そこで、あなたは資格を取って資格士業で独立しますか?
 正確に言うと、資格士業一本で開業をしますか?
 結論から申しますと、資格士業は今後も競争が厳しいです。
 確かに、資格士業で成功されている方も多数います。
 でも、その方たちに共通する点は、皆しっかりと地元に地盤を持っています。
 
 税理士を例に挙げれば、
 親の代から税理士で、そっくりそのままクライアントを受け継いだ、あるいは
 税務署のOBで、開業と同時にクライアントを紹介された人、
 行政書士ならば、ある特定の分野に特化した人たちetc。

■日本が高度成長期には、資格士業も資格だけで食べて行けた良き時代でした。
 日本経済が毎年10%台の成長を記録した時代は、中小企業の開業率も高く、
 税務申告業務や登記業務、許認可業務等の事務代行業でも引く手あまただった
 のです。資格士業者の数も少なく、資格士業で開業するだけでも仕事はたくさ
 んあったのです。
 一方、現代は景気が上向いたといっても、資格士業者をそんなにたくさん潤わ
 せる程の魅力的なマーケットはもうありません。
 実態は、ダンピングなどで資格士業者同士でも強烈な食い合いをしているのです。


■しかし、資格士業者も方法さえ間違えなければ、将来をそれほど悲観すること
 もないのです。
 資格士業そのもののマーケットが拡大することは期待できないのですが、資格
 の周辺にはビッグなビジネスチャンスがあるからです。 
 私自身、資格士業で独立開業して以来、いろいろと試行錯誤を重ねてきました
 が、最初はどれも上手く行きませんでした。
 考え悩んでいる時偶然、資格を取得したのにも関わらず、資格士業で生きてい
 ない人たちの成功例を見つけたのです。
 そして、私は彼らにある共通点があることを発見しました。
 そして、成功を目指す皆さんに、今回このビジネスモデルについてお話しする
 ことにしたのです。

 
■次回は、有資格者でありながら、全面に資格を打ち出さないで、ビッグな成功
 を収めている人たちの事例をお話しいたいと思います。

 本日もご購読ありがとうございました。
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 ☆今日のワンポイントアドバイス☆

 ■資格士業のマーケットは、既に飽和状態になりつつある。

 ■一方、資格士業の周辺にはビッグなビジネスチャンスがある。

 ■成功したければ、脱資格士業の考え方を学ぶべし!
 
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 □資格に対する考え方が少しは広がりましたか?
 次回は「脱資格士業のビジネスモデル2」をテーマにお送りいたします。
 お楽しみに!
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◇編集後記◇
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■発行者 「■間違いだらけの資格取得術 〜メルマガ編〜□」末木 紳也
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