━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━vol.0041━━ 2006.1.11━━
■間違いだらけの資格取得術 〜メルマガ編〜□        
◇第41号 「脱資格士業の考え方」 ◇
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■こんにちは。資格コンサルタントの末木紳也です。

 今週から「脱資格士業のビジネスモデル」をテーマにお送りします。
 しかし、その前に、現代日本で資格取得がなぜこれほどブームになっているか
 お話ししたいと思います。


■昨年以来、日本経済の回復力は目覚しく、株価も久々に1万6千円台まで戻り、
 企業の採用人員も全ての業種で増加傾向に転じています。

 しかし、私はこれは表面的な数字上のマジックだと考えています。

 確かに、新入社員は大幅に採用人員を増やす計画だそうですが、一方で企業の
 統廃合やリストラの手綱は緩まることはありません。

 例を挙げると、

★都銀は今年から4行に再編されました。
 20年前に12行あった都市銀行は、今や東京三菱UFJ、三井住友、みずほ、
 りそなの4行に統合再編されました。

 流通業界では、経営効率追求のためセブン&アイ・ホールディングが西武百貨店や
 そごうを傘下に収めました。
 スーパー業界では、当然のように年がら年中トップが交代しています。
 常勝を誇り、流通業界で1人勝ちだったコンビニですら、従来型のコンビニは
 既に頭打ち状態になっています。
 女性専用のコンビニ、100円コンビニ、エンターテイメント型コンビニの進出
 などで、コンビニ自体も業態転換を迫られています。


■いくら、景気が回復したといっても、企業統合や買収が進めば全ての業種で
 やはり、人減らしの方向にあるのです。
 当たり前の話ですが、会社がスリム化して困るのはその会社で働いている当の
 本人たちです。
 そんなに遠くない将来、銀行の支店はなくなり窓口業務はなくなる、電子マネ
 ーやタグの読み取りでスーパーのレジ店員はいらなくなる。
 スーパーに人がいなくても、買物が出来る時代が来ます。
 そして、会社では管理部門のサラリーマンたちは、ごく限られた人員で十分と
 なります。50人いた経理部は5人で済むとか、アウトソージングで外注する
 とか。
 営業部門のサラリーマンも、マニュアルがあれば差を打ち出しにくい環境とな
 ります。今後も、ホワイトカラー受難の時代は続きそうです。


■団塊の世代の定年で、今後人手不足感はあっても雇用のミスマッチはなくなり
 ません。ごく、単純な仕事へのニーズが増える一方で、今まで人手に頼ってい
 た事務職は圧倒的に不要になります。
 今後、そう簡単に希望通りの仕事を選べない状況が考えられるのです。

 それでも、クリエイティブな仕事、独創的な仕事は依然として残るでしょう。
 全てがパソコンやロボットでできる筈などないですから、アートやプランナー
 など、人間だけが持つ感性を重視した仕事やマネジメント的な仕事は、一層重
 要視されるでしょう。


■でも、こんな時代は行く先不安になりますよね。
 
 だから、行く着く先は皆、資格、資格、資格なのです。
 どの世代の人も、誰でも老若男女問わず資格を目指すのです。

 人間、残念ながら誰しも類稀な才能を持っては生まれてきてはいません。
 誰でも松井やイチローのような才能を持っていません。

 (彼らに言わせるとその99%は努力らしいですが、そもそも才能のない人間が
  いくら努力してもムリですよね。)
 

■その点資格は、確かにフツーの人を特別の人に変える力を持っています。
 
 たとえば、昨日まで引きこもりのニートだった若者がある日、突然公認会計士試
 験に合格したとしますよね。
 今まで、近所のおばさんたちに白い目で見られていたならず者が、前途ある若者
 として尊敬されたり、急に見合いの話が急に来たり。
 その点で難関資格には、強烈な力とステータスがあります。


■私は、ごくフツーの人が資格を目指すのは間違いない選択だと思っています。
 特別な1人になるためには、資格は有効なツールであることは今も昔も変わりま
 せんし、何よりも努力すれば届きそうな所に、目指す意味があると共感します。
 
 プロを目指し、小学校の頃から野球をやっても誰でもイチローのようにはなれる
 とは限りませんが、全て才能重視の世界に比べれば、資格はかなりの確率で取れ
 そうな気がします。期待を持たせてくれそうです。


■資格を目指すのは、基本的には間違っていません。
 しかし、資格を取っても本当に食えるのか、特別な1人になれるのかは別問題
 のようです。
 今後、これは資格を目指す全ての人々にとって、大きなかつ深刻な問題です。

 こんな問題を私は、ずっーと考えて来ました。そして、ようやくある結論に辿り
 着いたのです。
 それは、巷で語られている従来の資格活用法とは、全く異なるものでした。
 この続きは、来週にお話したいと思います。

 本日もご購読ありがとうございました。
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 ☆今日のワンポイントアドバイス☆

 ■日本経済や景気が回復しても、資格を目指す人は年々増え続けている。

 ■資格取得は、基本的に才能の世界ではなく努力すれば届く世界である。 

 ■難関資格は、凡人を特別な人に変える力を持っている。
 
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 □資格に対する考え方が少しは広がりましたか?
 次回は「脱資格士業のビジネスモデルその1」をテーマにお送りいたします。
 お楽しみに!
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◇編集後記◇
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■発行者 「■間違いだらけの資格取得術 〜メルマガ編〜□」末木 紳也
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