━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━vol.003━2005.04.27 ━
■間違いだらけの資格取得術 〜メルマガ編〜□
◇第3号 コンサルタントに資格は必要か?(前編)◇
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■こんにちは。資格コンサルタントの末木紳也です。
皆さんは、資格に「業務独占資格」と「名称独占資格」というのがあるのを
ご存知ですか?勉強好きの皆さんはおそらくこれくらいは知っていますよね。
前者の代表は、弁護士や公認会計士、税理士などです。後者の代表は、中小
企業診断士やファイナンシャル・プランナー(FP技能士)等です。
■簡単に言うと、前者は資格を持っていないとその業務ができない資格、後者
は、なくとも業務にさしつかえないということです。ですから、弁護士資格
がないのに弁護士業を営むと法律で罰せられます。
■では、ここで皆さんにお尋ねしますが、一般にコンサルタント業って資格が
ないと開業できないものなのでしょうか?
■法律事務所には弁護士の先生が、会計事務所には公認会計士や税理士の先生が
当然のようにいますね。
だから、答えは「全てのコンサルタント業には資格が必要」である。
これが答えでしょうか?
皆さんの頭の中には、このようにコンサルタント業=有資格者という固定
観念がしっかりとインプットされていませんか?
■それならば、世間でいう経営コンサルタント業はどうでしょうか?
世の中には、自称経営コンサルタントと呼ばれる人が星の数ほどいます。
この中には、会計士や税理士資格を持つ人も当然含まれます。また、診断士
のような名称独占資格でコンサルタント業を開業している人もいます。
確かに資格を持っている人が経営コンサルタントに多いことは事実です。
しかし、驚くなかれノーライセンスの方も結構いるのです。
何も資格を持っていないのに経営コンサルタント?
常識ではちょっと考えられませんが、実際経営コンサルタントになるには
特別資格はいらないのです。
実際、著名なコンサルタントほど資格を持っていない場合が多いのです。
(注)当然のことですが、資格士業を営むことはできません。
■資格を持たなくても経営コンサルタント業が営めるということは、
逆に言うと、経営コンサルタントの世界が非常に激しい世界ということです。
このように経営コンサルタントに限らず、コンサルタントの世界は参入障壁
が低いので、いつでもどこからでもコンサルタント業を始めることが可能です。
誰でもコンサルタントの名刺さえ刷れば、即開業はできるのです。
■現代の日本では、コンサルタント業が大流行です。
経営コンサルタントだけでなく様々なコンサルタント業が業として成り立って
います。その背景には100人いれば、100通りのマーケティングが必要な
ように、現代では隙間産業(ニッチ)なビジネスが強く求められているからです。
さまざまなニーズがある所に、コンサルタント業が生息しています。
■こんな時代、夜景評論家、ミニカー評論家、リストラ評論家などといわれる
ちょっと変わった肩書きを持つ方たちがいます。皆、建前上評論家と言って
いますが、この人たちの本業は実はコンサルタント業です。
夜景評論家の方は、ホームページで日本全国の夜景を紹介したり、オプショナル
ツアーやデートスポットの企画やプロデュース等をしています。
ミニカー評論家は、ミニカーをインターネットで売買したり、希少な情報を提供し
たり、オークションに出品したりしてマニアの方に喜ばれています。
リストラ評論家は自らの体験談を本にしたり、全国で講演したりしています。
いずれも新しい形のコンサルタント業で、21世紀の日本では立派にビジネスと
して通用するものばかりです。数十年前の日本にはあり得なかった種類のコン
サルタント業ですが、今の時代のニーズには十分合っています。
■彼らに共通する点は、皆好きで始めたことや趣味が高じて、いつの間にかコン
サルタント業に発展したということです。そしてこのようなコンサルタント業
には資格がそもそも必要でないことも共通しています。
元々、自らマーケットを作り出したり、潜在的にあった市場を掘り起こしたの
ですから資格など最初から必要ないのです。
また、先駆者ですから競争相手もほとんどいません。
まさか、好きでリストラされる人はいないでしょうが、リストラされそうにった
ことを経験談として本にすれば、ありきたりの取材よりも説得力は当然増します。
講演も毎回大盛況だそうです。
■このように、現代は視点さえ変えれば、どのようなことでもビジネスに発展する
チャンスのある時代です。
でも、これらを仕事として考えた人は、とても豊かで面白い発想の持ち主ですね。
私は個人的には、「できちゃったコンサルタント」という人たちが大好きです。
夢がある生き方というか正直このような人たちに憧れてしまいます。
■皆さんにも、何か一つでもこれは他人には負けないとう専門分野はありませんか?
専門分野という固いものでなくても趣味や特技等。
既存の資格を目指して、決まった市場で戦うよりも有利な展開が期待できる場合が
ありますよ。
世間でよくいう「好きを仕事にした人」とはおそらくこんな人たちを言うのでしょう。
自由で豊かな発想ガできる人には、ビッグなチャンスがあります。
■最後にもっとも気になるお金の話ですが、それは後編でお話します。
これも結論から言いいますと資格を持っていると金を稼ぐのに有利な場合と不利
な場合があります。さらに、面白い話をしたいと思います。
この話の続きは来週に。ご期待ください。
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☆今週のワンポイントアドバイス☆
■資格には、「業務独占資格」と「名称独占資格」がある。
■資格取得を考えるときはいつも需要と供給のバランスを考えよ。競争の多い
ところで開業しても、後々厳しい戦いと現実が待っている。
■現代は、どんな所にもビジネスチャンスがある。
ニッチ(隙間)な市場に着目しよう!
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□資格に対する考え方が変わりましか?
次回は「コンサルタントに資格は必要か(後編)」をお送りいたします。
お楽しみに!
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本等をご記入の上、info@shikaku-21.comへお送りください。
発表は、メールマガジン誌上(5月か6月)にて。
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◇編集後記◇
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皆さんからのご意見をお待ちしています。どんな些細なことでも構いません。
info@shikaku-21.com
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■発行者 「■間違いだらけの資格取得術 〜メルマガ編〜□」末木 紳也
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