━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━vol.0015━2005.07.13━
■間違いだらけの資格取得術 〜メルマガ編〜□
◇第15号 「資格士業者の高齢化について」 ◇
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■梅雨明けが待ち遠しい今日この頃です。
皆様いかがお過ごしでしょうか。資格コンサルタントの末木紳也です。
■先日、毎年恒例の楽しい中小企業診断士の更新研修に行って来ました。
診断士も資格を取得すると、毎年更新研修があります。診断士の更新研修は、
例年変わりばえしない内容が多く、有資格者にとってこの時期は憂鬱なもの
です。皆さんも資格を取得すれば、きっとこの気持ちがわかります。
実際は、座学研修以外にも実務能力研修があって、それはまた別の日に受講
しなければなりません。資格を保有していくのもなかなか大変なことです。
時間も拘束されますし、士部会などに入会すればさらに年間5万円程のカネ
もかかります。資格は取ったらそれでおしまいではないのです。
■更新研修に行って気がつくことは、例年有資格者の高齢化が目立つことです。
診断士などもおそらく、50代〜60代の方が最も多いのではないでしょうか。
右を向いても左を向いても、周りを見渡せば高齢者の方ばっかり。
一瞬、会場を間違えてどこかの敬老会の会合に来てしまったのかと思いました。
でも、人間生きていれば誰でも歳を取りますもんね。
80代の方も多数研修にいらっしゃいますが、それはまさに感動ものですよ。
社会に参加していることを体感したいとか、向学心旺盛というか何というか。
彼らにとっては、1年に1回のイベントかもしれませんね。
でも、もし私が万が一その歳まで生きていたら、資格そのものをきっと失効
させていると思います。私自身は勝手に資格に定年制をしいています。
いつまでも資格にしがみつくのは嫌いなのです。
最新のデータによると、税理士なども独立開業者の7割以上は50代以上です。
税理士業などは今や完全に高齢者従事者の代表産業なのです。
資格士業者の高齢化傾向は、税理士だけでなく診断士、司法書士、社労士、
行政書士等の資格でも似たような傾向があります。
■それで、本日にテーマなのですが「資格士業者の高齢化に待ったをかけろ!」
ということです。
20代や30代の若い人が資格試験にチャレンジしているのは今や常識なの
ですが、それでも実際、資格士業業界を牛耳っているのはやはり相当年配の
方々です。
私は、31歳で中小企業診断士資格を取得したのですが、支部会に入っても
年配の方が取り仕切っているので驚きました。もっと若い方と接触したいと
考えて分科会に入ったのですが、そこも期待したほど面白くなく、序列関係
とかもあって、結局1年も立たないうちに辞めてしましました。
■診断士の世界も業界のドンのよう人とその取り巻きが居て、彼らのご機嫌を
取ったり、書生のようなことをやって引き上げてもらうパターンが当時は、
一般的だったのです。徒弟制度みたいな感じですが、考えて見ればおかしな
話しですよね。
■今、ベンチャービジネスでは堀江貴文さん等の30代が中心です。確かに資
格士業もビジネスの一つとしてみると、高齢化が問題です。
今までの考え方は、 ★資格士業=既得権に守られた閉鎖的な世界
多くの方々が、今までこれで恩恵を受けてきました。年配の方は資格をビジ
ネスというより資格士業と割きっている方が多いように感じます。
また、税理士業界などは税務署OBの方が試験組とは違う派閥を作っている
と聞きます。
フットワークの悪さから法改正やIT化の流れについて行けなくて、廃業せ
ざるをえない高齢士業者も増えると予想されます。これからは、資格士業で
もビジネスの域までに高められないとなかなか生き残りは厳しいですから。
そこで、
新しい考え方として、 ☆資格士業=ビジネスチャンスの入り口
このような考え方を持ちたいものです。
■逆に言うと、そういう意味では資格士業は今が最大のチャンスかもしれませ
ん。今後何年か立てば急速に新陳代謝が進むでしょうから、若手が高齢者か
ら市場を奪い取るチャンスもたくさん出てきます。
資格士業のパイは概ね決まっていますので、士業が士業の枠で争う限り市場
の奪い合いは避けられません。
でも、それをもう一つステップアップさせてビジネスの域までに高められれ
ばさらにチャンスは広がります。(これは何も若手に限定はされませんが)
既存の市場で勝負しようとすれば、後発組はいつでも不利を強いられるます。
■資格士業から派生するさまざまな分野・領域にビジネスチャンスがあります。
今は気がつかない方は多いと思いますが、ここを攻めてみると結構面白いこ
とが起こりますよ。
ところで、今あなたの本当の敵は誰ですか?
本日もご購読ありがとうございました。
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☆今日のワンポイントアドバイス☆
■資格士業は概ねどの士業でも高齢化が進んでいる
■大部分の資格士業者は既得権の世界でメシを食っている
■あなたがビッグチャンスを物にしたければ、資格士業の域を超えるべき。
ビジネスチャンスは資格士業から派生した所にある。
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□資格に対する考え方が少しは広がりましたか?
次回は「人間の集中力はどれだけ持続するか?」をテーマにお送りいたします。
お楽しみに!
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◇編集後記◇
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