━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━vol.00130━2012.2.8━
■間違いだらけの資格取得術 ～メルマガ編～□　　　　
◇第１３０号「ＡＬＷＡＹＳ三丁目の夕日'64の頃」
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■毎日、とても寒い日が続いています。

　皆様、お元気でしょうか。

　資格コンサルタントの末木紳也です。

　先日、映画館で「ＡＬＷＡＹＳ三丁目の夕日‘６４」を見てきました。

　私は映画はそれほど好きではないので、滅多に行くことはないのですが、

　「ＡＬＷＡＹＳ」は最初から見ているので結局、ロードショーで上映

　中の劇場まで足を運ぶ羽目になりました。


■ご存知のように、一作目の時代設定は昭和３３年で蒸気機関車が登場、

　続作ではこだま号が登場し、今回はついにあの新幹線が開通します。

　３Ｄ技術の革新により、より自然な形で昭和の日本、「夕日町三丁目」

　にタイムトラベルしたような感覚が味わえるとても面白い映画でした。

　ところで、この夕日町にはいろいろな人が住んでいます。

　鈴木オート一家、作家の茶川家、商店街の人々。


■でも、こういう映画でもやはり私が注目してしまうのは、吉岡秀隆演じる

　作家の茶川竜之介でした。

　前回の映画では、茶川は芥川賞にノミネートされるも惜しくも落選、副業で

　駄菓子屋を営みながら、細々と書き続ける貧乏作家生活にまた戻ります。

　私生活上では結婚して子供が生まれるのですが、出版社には連載を打ち切ら

　れてしまいます。（ここら辺まだ見ていない人もいると思いますので、これ

　以上、あまり詳しくは書きませんね）


■ただ、この時代の作家を見てみるといかに辛かったのかよくわかります。

　なんせ、原稿用紙とペン以外何～もないんですから。

　パソコンどころかワープロもない。今みたいに調べ物をしたくてもインター

　ネットなんかある筈もない。そう。情報量が圧倒的に不足しているのです。

　頼りになるのは広辞苑か、図書館あたりの莫大な資料か、自分の足を使った

　取材くらいしかない。

　こんな時代、新たにモノを創り出すことはさぞたいへんだっと推察できます。


■現代の作家の苦労が１０としたら、この時代の作家の苦労は１００くらい

　だったと思います。

　この時代の人たちに比べたら、我々の生活はやはり格段に恵まれています。
　
　家にいながらにして、世界各国の情報を手に取るように見れる、知れる。

　旅行に行くにも、調べ物をしに取材に行くにも、事前に情報を入手できる。

　ただ、私は映画を見ながら考えていました。

「こんな時代、資格試験はいったいどんな感じだったのだろうか？」


■資格産業は比較的新しい産業なので、本格的な資格スクールはこの時代

　にはまだ、形すらありません。

　それでも○○簿記学校とかはあったようですが、それは大学の夜間の

　ノリのようで、表の学校というイメージにはほど遠かったのでしょう。

　受験生も当然独学中心で、大学の勉強会くらいはあったでしょうが、

　専門の学校もなければカリキュラムもなかった。苦学生の典型ですか。

　だから、この時代の資格受験生もたいへんな苦労をしたでしょうね。


■豊富な情報がない場合は人間は焦り、本当に困ってしまいます。

　だから作家にしろ、資格受験生にしろ自分が今、やっていることを信じる

　しか方法はない。これはたしかに辛いです。

　ただ、幸せだったことも案外、あったかもしれません。

　現代のように情報過多でガセネタに惑わされたり、他人を意識したり、

　自滅したりすることはなかったかもしれません。

　作家でも資格受験生でも皆がマイペースで仕事に取り組めたことでしょうか。


■まあ、そう考えると一長一短で、どちらの時代がいいかは本人次第なの

　かもしれません。

　自分のやり方を最後まで信じて上手くいった者もいれば、肝心要の情報が

　欠落して、結局憂き目に遭った者もいることでしょう。

　どちらの時代がよかったかは、あなたもこの映画を見てから決めて

　欲しいと思います。


■私は当時まだ幼子だったので、東京オリンピックの記憶すらありません。

　ただ、祖母にたまたま新幹線の玩具を買ってもらって、狂喜乱舞した覚えが

　あるくらいです。どちらがいいかは微妙ですが、しいて言えばやはりネット

　時代の現代の方が私はいい。

　ただこの時代に今の歳だったら、多分一行も文章が書けなかったと思います。
　
　本日もご愛読いただきありがとうございました

◇編集後記◇　
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昭和の街並みは普段、写真で見るくらいしかないので、「ＡＬＷＡＹＳ三丁目の
夕日」は本当にオススメの映画です。３Ｄ技術の革新か、映画館では本物そっく
りの臨場感も体験できます。圧巻は東京タワーの上から眺める景色と航空自衛隊
が描き出すオリンピックの輪です。あれを見るだけでもこの映画を見る価値あり
と思います。
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