━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━vol.00124━2011.7.20━
■間違いだらけの資格取得術 ~メルマガ編~□    
◇第124号「キャリアの延長線上にある資格を目指す」
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■毎日、とても暑いです。

 日本列島も梅雨が明け、いよいよ本格的な夏が襲来しました。

 襲来といえば大袈裟かもしれませんが今年も猛暑が予想されるようです。

 夏が大の苦手な私はこの季節は毎年、アラスカにいたいなと思いながら

 過ごしています。

 あと何日寝ればお正月じゃなかった、秋が来るのかなと毎日、寝る前に

 指折り数えて床に入ります。


■ところで私が新卒で入った会社が先日、ついに吸収合併され、大手総合

 商社の傘下の総合食品卸売業として生まれ変わったことを知りました。

 私は新卒の時、ある食品卸売販売会社に入社しました。

 当時、業界第2位だったその会社は一言で言うととてもユニークな会社

 でした。会社は一つでも卸売業がメインでありながら、メーカー部門や

 小売部門や貿易部門までも持っていました。

 こんな会社、いままで一度も見たことなかったので私は直感で面白そうと

 感じ、試験を受けて入社しました。(ちなみにコネはなし)


■専門的用語で言うと、垂直的マーケティングと言うらしいのですが、

 消費財を扱う会社で、メーカー→卸→小売という流通経路を一社で完結

 できる機能を持った会社は当時、日本にはなかったと思います。

 私は流通の仕組みやマーケティングをもっと深く知りたいと思いました。

 新聞で中小企業診断士という資格の存在を知り、目指すことにしました。

 私の場合、これこそが資格を目指した直接の動機でした。


■診断士の勉強は今までロクに勉強をしたことのない私でも結構、面白く

 ハマりました。何が面白かったと言うとその科目がすべて面白かった。、

 診断士は当時1次試験は8科目あったのですが私は労務管理という科目

 以外は皆、割と好きでした。(労務は模試でもずっと平均以下でした)

 何より面白かったのはマーケティング(販売管理)や仕入管理の参考書を

 読んでいると、時折、自分の会社が実例で出てきたりするのが嬉しかった。

 それで一層、愛着が湧いて勉強が楽しくなる...



■といいのですが、途中から営業に異動になって私の場合、学校はすぐに

 通えなくなりました。

 一緒に勉強を始めた友人からは「最近、全然学校来ないけど、資格試験

 もう諦めちまうの?」とか冷やかされました。

 (当時の受験仲間で一番早く学校に来れなくなったのが私だったそうです)

 私は結構ハマるとやれる方なのですが、仕事が優先では学校に行く勇気は

 ありませんでした。結局、合格まで丸三年も費やしてしまったのですが。


■ただ、今思うと私の場合、診断士以外の資格は考えられませんでした。

 診断士の資格が自分に一番合っているのを感じていたし、勉強自体それほど

 苦くは感じませんでした。むしろ、本当に辛かったのは勉強したくても

 仕事で十分に時間が取れなくて悩んだことでしょうか。

 私は診断士を取得後、卸の世界に見切りを付けて小売業に行くのですが、

 私とは真逆で資格取得後、他の世界から参入してきたような人もいます。


■私は卸は斜陽産業でこの先、つまらなそうだと思ったのですが、友人は

 卸が斜陽産業でもその機能はなくなることはないのだから、将来性はある

 と断言しその後、流通コンサルタントになりました。

 メルマガでも何回か登場しているこの人は業界でも結構、実力者です。

 私が卸の将来性を悲観して小売業に行ったのはもうひとつ訳があります。

 卸でもその後、成長したり生き残っている会社もありますが、私がいた

 会社は明確な戦略やマーケティングが感じられない点でした。



■利益より売上至上主義、消費者志向より押し込み販売、システムが古す

 ぎて業界から取り残されているなど、診断士の勉強をしていると会社の

 弱い部分がことさらよく見えてきたのです。

 そして、その会社は先日、ついに新しい会社となり消えてしまいました。

 ただ、不幸中の幸いだったのは社員は最盛期の10分の1程度だそうですが、

 本体であるメーカー部門と小売部門は残ったことです。


■しかし、私に流通業への興味をかきたててくれ、営業も経験させてくれ、

 目指す資格までも決めてくれた会社には今も感謝しています。

 金融機関やメーカーなどの人よりも私のように流通業出身者は本試験では

 絶対に有利だったたと思っています。

 資格が仕事の延長線上にあり、直結しているのは大きなメリットです。

 本日もご愛読いただきありがとうございました。

◇編集後記◇ 
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ビールメーカーや飲料メーカーなどは夏の気候次第で随分売上が変わります。
天気が悪い日が続いたり、カラっと晴れる日が少なく、気温が上がらないと
売上が激減してしまいます。考えて見れば当たり前の話ですが、天候に左右
される業種はある意味、その年の気候などの運もあります。
私も当時、飲料のセールスをしていた経験を思い出して「今年くらいの猛暑
やったらかき氷のシロップがよけ売れるやろうな」とか「ビール会社はウハ
ウハやろうな」とか感じています。猛暑日の営業は地獄のように辛かった。
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