━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━vol.0012━2005.06.22━
■間違いだらけの資格取得術 〜メルマガ編〜□
◇第12号「資格ガイド、資格情報誌の信憑性を探る」◇
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■こんにちは。資格コンサルタントの末木紳也です。
今日は、資格ガイドや資格情報誌の信憑性を探るというテーマでお話しした
いと思います。
ところで、皆さんは私のような職業の人間をどのように感じておられるでし
ょうか?
ー「コンサルタントという人種は、何だか胡散臭いな」
そんなこと言わないでくださいね。(半分当たっていますけど...)
世の中には、私のようにはっきり資格コンサルタントという職業でなくても、
「資格を武器に成功を目指す!」ことを説いておられる先生が多数います。
この人たちの主張は、「まず、資格を取得しよう!」「資格を取って人生を
変えよう!」「資格士業で独立開業しよう!」等々。
■当然のように彼らの大部分は資格肯定論者であり、資格は人生にとってプラ
スになりこそすれ、マイナスにはならないと盛んに資格取得を薦めています。
確かに資格は取って何ぼの世界であって、取得しないことには物事が始まら
ないのは事実です。
また、お気づきになってる方もいるとは思いますが、世の資格ガイドや資格
情報誌の類は、当然のように資格の明るい部分にだけスポットを当てて記事
が書かれています。
記事の中心は、各資格の将来性についてや資格取得者の成功事例がメインで
す。
■意外な話ですが、世の中に出ている資格ガイドや資格情報誌のスポンサーは、
そのほとんどが資格スクールや専門学校です。
「もし、私の言っていることが嘘だと思ったら試しに、今日帰りに本屋に行
って資格関係の雑誌やガイドブックを見てください」
資格情報誌は記事よりも、資格スクールの宣伝や広告で溢れている筈です。
ですから、資格に関して根こそぎ否定するような記事を書ける筈はありませ
ん。実は、これはメディアでも同じことが言えます。
例えば、日曜日の日経新聞などは、資格関係の広告が非常に多くスペースを
裂いています。
これでは、資格社会の実態や現実を記事にできる筈はありませんね。
職業上、スポンサーにあえて弓を引くような記事は書けないのです。
(本来、メディアがこれではいけないと思いますが)
万が一「この資格は、将来性がないから取得は見合わせるべきだ」みたいな
記事や特集があったら面白いですが...(ムリですか?)
☆私がもし、資格情報誌の編集長だったら、
例えば、
★「オレ(私)の人生を返せ! 私はこうして資格試験に失敗した」
★「独立開業者100人に聞く失敗する独立開業法」
★「将来性のない資格ワースト10はこれだ!」
★「人気の割には食えない資格、取っても意味のない資格」
★難関資格試験に何年もトライして失敗した人の資格体験談、
座談会、涙と笑いの人生論等々。
このような特集や企画に興味ありませんか?
これは、私が考えているほんの一例ですが、
実は、このような情報こそ貴重な資格情報なのです。
成功事例よりも失敗例から学ぶことは結構多いのですよ。
資格情報誌の内容が毎回、ほとんど同じ内容の繰り返しであるので、たまに
は資格の裏情報も提供して欲しいものです。
資格に光と影がある以上、影の部分にもスポットを当てて欲しいものです。
■誤解されるといけませんが、実は私自身は資格肯定論者でも資格否定論者で
もありません。
「資格を生かして成功する人もいるだろうし、失敗する人も多いだろうな」
常に、私の資格へのスタンスはそんな感じです。
自分自身、かつて何個も資格取得を目指してきたことは事実ですし、資格で
学んだ知識が今、自分の仕事にかなり役立っていることは実感しています。
でも、自身は資格を目指して結構痛い経験もしています。
もっと知りたい方は、
「間違いだらけの資格取得術」(扶桑社)定価1000円(税込み)
ここをクリック⇒http://www.fusosha.co.jp/senden/2003/041965.html
しかし、
ビジネスでの成功や失敗は、資格とは直接関係ないというのが私の持論です。
また、資格スクールの存在は、私自身としてはかなりグレーな部分を感じま
すが資格を目指す人がいる以上、資格スクールの存在は必要と思います。
■資格試験の実態を自分で経験している以上、資格情報誌やガイドブックを書
いているライターやジャーナリストの記事は、現実と大きな違いがあると感
じることもしばしばあります。
資格試験は、実際自分でトライしてみないと、なかなか本質は見えてこない
ないのです。資格試験を突破するのがいかに大変だと言われても、当事者で
ないとなかなか実感は伝わらないものです。
結局、いろいろな雑誌やガイドが溢れる中、資格情報は鵜呑みにすべきでな
いと思います。
今、世の中のトレンドは全て資格肯定論に傾いています。しかし、やはり資
格にトライすべきか否かは、自分の頭できちんと考えるべきなのです。
全ての資格は万能ではなく、目指すことでのリスクもあるからです。
■資格に関する情報選択は、今後一層難しさを増していくと感じています。
あなたが多くの情報の中から正しい情報を選択し、自分自身で選んだ道で成
功できるよう切に願っています。
本日もご購読ありがとうございました。
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☆今日のワンポイントアドバイス☆
■資格ガイドや資格情報誌は、基本的に資格に関して良い情報しか記載してい
ない。資格の影の部分には基本的に触れていない。
■資格に関する情報は、自分の足で集めるべき。有資格者や独立開業者の話を
直接聞けば、ガイドブックや情報誌では見えなかった現実が見えてくる。
■資格に関する全ての情報を鵜呑みにしないこと。入り口で失敗したら、人生
を棒に振ることもある。
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□資格に対する考え方が少しは広がりましたか?
次回は「あなたは資格士業に向いているか?」をテーマにお送りいたします。
お楽しみに!
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◇編集後記◇
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メールマガジンに対する意見、資格に関する様々な意見をお待ちしておりいま
す。現在、既に資格を目指している人、これから資格を目指そうと考えている
人にかかわらず、ご連絡ください。
連絡先 ⇒ info@shikaku-21.com
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