━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━vol.00117━2010.12.15━
■間違いだらけの資格取得術 ~メルマガ編~□    
◇第117号「地方公務員試験に挑戦2」◇
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■今年もあと2週間僅か、半月で終わりです。

 年末は毎年慌しく感じてしまいます。

 皆様、いかがお過ごしでしょうか。

 資格コンサルタントの末木紳也です。


■公務員試験を受けられたまでよかったのですが、勉強不足、睡眠不足、

 二日酔い、片目での受験(コンタクトを紛失)でパニックに陥った私を

 救う術はありませんでした。(元を正せば自業自得なの訳ですが)

 元々、行政書士試験でも一般教養はほとんど勉強していない上、10分に

 一回程度巡ってくる強烈な吐き気と頭痛は、私を試験中、悩ませました。

 隣の受験生なんか、前日の酒の臭いのせいか終始顔を顰め、ハンカチで

 口を押さえていました。(多少の罪悪感は今でも感じています)


■こうして、一般教養試験はほとんど解答できないまま修了しました。

 2時限目は私がもっとも苦手とする適正試験、知能テストのようなものでした。

(例えば、数字を単純に計算していってその合計を求めるような問題でした)

 こういう問題は正確さと同時に速さが求められます。

 ところが片目での受験の私は視点が定まらず、計算に人の何倍も掛かってしまい

 ました。

 1時限目でほぼギブアップな感触だった私は、2時限目では不合格はほぼ確信に

 変わりつつありました。 


■「これはどう考えても受からない。諦めて途中で退出しようか」

 午前中の試験を終えた私は、徐に身支度をして試験を途中で放棄しようとしました。

 しかし、ここまでせっかく高い交通費を掛けて来て見す見す帰るのももったいない

 (高い交通費を掛けて夜遅くまで知人と酒を飲んだだけ)と考え直し、午後の試験

 だけでも受けたから帰ろうと思い直しました。

 午後の試験は論文試験でした。

 確かテーマは「あなたが今まで仕事でやってきたこと」を書けというものでした。

 皮肉なことに、私はこういうテーマは得意でした。


■調子に乗ってコンサルタント時代のプロジェクトについて書きました。

 しかも、私の関わったプロジェクトは偶然にも同県の別の市の街づくりに関すること

 なので、出題者の意図にバッチリ嵌ったのでしょうか。

 試験の終わりの頃には、ここに来て初めて手応えらしきものを感じました。

 結局、この日の試験はこれで終わりでした。

 しかし、当の本人はあの出来で合格できるとは夢にも思ってもいませんでした。

 中心市街地からリムジンバスで空港に向かい、夜遅く羽田に到着しました。



■羽田に着くと出張に行って帰って来たような感覚で、私は東京に着いた時点で

 公務員試験のことなどすっかり忘れていたのです。

 それから数週間が過ぎた頃、自宅に一通の書簡が届きました。

 それは私が受験した市役所からでした。

「どうせ不合格の通知だろ。今さら読まなくてもわかってるよ」

 だから、私は封を開ける必要なないと思いました。

 しかし試に封を開けてみると、そこには第一次試験合格の通知が記されて

 いました。正直、驚きましたね。


■これは何かの間違いではないだろうか。

 多分、事務処理上の手続きミスかなんかだろう。

 でも改めてよく見ると、何と2次試験の通知まで記されています。

「あの出来で受かっちまったんだ。でもどうしてだろう」

 私は不思議に思いつつも、再度北陸に旅立つことになったのでした。

 2次試験は個人面接で、市役所の幹部と思しき人たちから一方的に

 質問を受けます。

 筆記試験ではない分、余分なプレッシャーは掛かりません。


■ただ、私にとって一点だけ困ったことがありました。

 それはこの市役所と縁もゆかりもない私がどうしてこの市役所を

 志望し、受験したのかと尋ねられた時でした。

 その時、私はこう答えました。

「私は商業コンサルタント時代、日本各地で多くの商業集積や街づくりの

 計画に関わってきました。その経験はどの街でも通用すると思います」

 実際、私はこの時点でかなりヤル気モードになっていました。


■ちなみに、ショッピングセンターの開発や商店街のリニューアルなどの

 ような商業コンサルの仕事は時と場所を選びません。

 中心市街地の活性化などはどこの自治体も待ったなしで取り組む、

 緊急課題なのです。

 市役所がもし、商業コンサルとしての私の経験を買ってくれたのだと

 したら受けない手はありませんし、私の経験を生かさない手はありません。

 こちらもむしろ望む所でした。

 商業集積の仕事は個人ではハードルが高くやり難い仕事ですが、組織

 特に行政の立場なら仕事は非常にやりやすいのです。


■地元商業者との折衝やコンセンサスは、概ね市役所や商工会議所など行政が

 当たることになりますし、何より街づくりという大きなフレームワークには

 遣り甲斐と魅力が満載なのです。

 私はこの市の再生と街づくりのために精一杯尽力したいと述べました。

 そして結果は合格。

 私は市役所の職務経験者として正式に採用されることになったのです。

 自宅に戻り、引越しの手続きや準備をすると季節はもう3月下旬に

 なっていました。

 しかし北陸の春は遅く、駅に降り立つとまだ雪がたくさん残っていました。

 本日もご愛読いただきありがとうございました。

◇編集後記◇ 
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正月が近づくと思い出すのが子供の頃流行った遊びです。私が子供の頃はまだ、
凧揚げをしたり独楽を回したりする子供も結構いました。
私は小学校低学年の頃、親からたいそうな独楽を買って貰ったのですが、独楽
が上手く廻せるようになった時は嬉しかったですね。
近頃の子供は外で遊ばないのでしょうか。家に引きこもってパソコンに向って
いるのでしょうか。こんな所ににも時代の流れを感じたりします。
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