━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━vol.00114━2010.11.3━━
■間違いだらけの資格取得術 ~メルマガ編~□    
◇第114号「ダブルライセンスの甘い罠」◇
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■今日は文化の日、全国的に祝日のようです。

 (私にはあまり関係ないのですが...)

 爽やかな秋晴れの日、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 資格コンサルタントの末木紳也です。

 今年は猛暑のため紅葉が今一のようですが、皆さんは紅葉狩りは行きましたか。


■会社を年末で辞めた私は行政書士と司法書士をダブルで目指すことにしました。

 私は日本マンパワーの通信で行政書士講座を申し込み、年明けから本格的に

 勉強を始動しました。(行政書士は基本は独学で行くつもりでした)

 そもそも私は中小企業診断士の勉強もマンパワーの通信教育から始めたので、

 マンパワーに関わるのはちょうど十年ぶりのことでした。

 10年前のことが走馬灯のように頭に過ぎりました。

(あれからもう十年か。でもオレは、結局降り出しに戻ってきただけじゃないか)


■ところで、行政書士の勉強を少しでもした方なら分かると思いますが、行政書士の

 勉強はほとんどが暗記です。

 理解することは大切ですが、憶えることで十分対応できる試験です。

 私は法律に疎いことを日頃から自覚していましたので、民法などは勉強になったの

 ですが、行政法などは身近な話ではない分、正直とてもつまらなく感じました。

 人間、興味のないことをするほど辛いことはありません。

 私が診断士の勉強を好き好んで3年もやっていたのは、診断士の科目が割りと

 好きだったからです。もっとも労務管理なんかは大キライでしたが、マーケティ

 ング系の科目や経営系の勉強はとくに面白く、私には新鮮で楽しいと感じました。


■3月までは行政書士の勉強をして、4月からは司法書士の講座が始まりました。

 私は自宅が神奈川県なので横浜校に通うことにしました。

 不思議なことにLECの入っている横浜スカイビルにはTACも入っていました。

「何か出来すぎじゃん。まるで資格受験者専用のビルみたいだな」と当時、強烈に

 感じたことを憶えています。(両方とも今もあります)

 私は勉強の合間にはそのビルに入っているレストランでラーメンや定食を食べたり、

 時には入浴施設のあるSPAなどを利用しました。

 気が付けば丸一日中、そのビルにいたなんてことも珍しくありませんでした。


■私にとって行政書士の勉強はそれほど難解には感じませんでしたが、新たに始めた

 司法書士の勉強は難関だけにハードに感じました。

 民法も行政書士程度の通り一遍の広く浅い知識とかでは到底対応できず、かなり

 深くまで勉強を遣りこまないと講義には付いて行けないような感じでした。

 それでも夏ごろまでは、私も一受験生として真面目に勉強を続けていました。

 この頃、私も一日7~8時間は勉強していました。

 科目で言うと、商法や商業登記法辺りまではまだまだヤル気が残っていました。


■私が決定的に「躓いたな、嫌だな」感じたのは不動産登記法という科目でした。

 一言で言うと、この科目は「学問というよりも手続きやマニュアル作成業務」

 みたいで、私にはとてもつまらなく感じました。

 勉強へのモチベーションが上がらず、だんだん勉強を続けるのが苦痛になって

 いきました。

「こんな勉強をしなければ司法書士になれないならトライしない方がよかった」と

 思った時はもう後の祭りでした。講座料金の70万円は全て支払った後です。

 それでも講師に言われて、お試し受験でその年の司法書士の受験はしました。

 でも、法律の勉強はいくらロジックや考え方が大切だといっても、択一のマーク

 シートとかはやはり、当てモノでクイズ感覚なんですよね。

 試験を受けていても何だかつまらなかった。

 自分自身を自由に表現できる診断士2次試験が懐かしく感じました。


■極めつけは、午後から始まる記述式試験でした。

 はっきり言ってこれは最初からお手上げ状態で、回答の糸口すら掴めず、

 逆に試験中、時間が余って余って仕方がありませんでした。

 記述試験は解答のパターンがあるらしく、合格する人はそのパターンを

 何十通りも持っているそうです。

 でも、それを最初に読み間違えてしまうと後々たいへんなことになるのだ

 そうです。私はそのレベルまで行っていないので悩むこともありません。

 私は試験官から退出許可が出るや否や、途中で退出することにしました。

 
■他の受験生が皆、問題と格闘している中、私はやや後ろめたい気分で会場を

 後にしました。

 ただ、私はこの時点で司法書士になることはもうすっぱり諦めていました。

 それは試験の内容が自分の描いたイメージとはまったく違っていたからです。

 結論は「自分にはこの資格試験は合わない」ということでした。

 季節は7月、外ではセミが大騒ぎしていました。

 こうして僅か3ヶ月の司法書士試験の挑戦は終わったのでした。

 本日もご愛読いただきありがとうございました。


◇編集後記◇ 
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先月、奥鬼怒の温泉に行ってきました。手白澤温泉はバスの終点から5キロ程度
歩かねば行けない、知る人ぞ知る秘湯です。しかし、肝心の紅葉の方は期待外れ
でガッカリしてしまいました。ただ、露天風呂はやはり最高でした。
大自然の中の露天風呂は心地いいです。やりたいのは露天風呂で酒を飲むこと。
紅葉と温泉とビールが3点セットになっいる場所を誰か知っていたら教えてくだ
さい。
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