━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━vol.00113━2010.10.20━━
■間違いだらけの資格取得術 ~メルマガ編~□    
◇第113号「退職後に資格を目指した理由」◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■10月も下旬になり、清清しい季節になりました。

 皆様、いかがお過ごしでしょうか。

 資格コンサルタントの末木紳也です。

 紅葉前線は日本列島をゆっくりと南下している様子です。

 皆様の家の近くの野山はもう色付き始めたでしょうか。


■コンサルタント会社をめでたく円満退職(笑)した私は、再度資格を

 目指すことにしました。

 その理由は大きく分けて二つありました。

 独立した当初、私は商業コンサルタントで独立しようと考えていました。

 コンサルティングファームで商業コンサルタントとして貴重な経験を

 積ませていただいた私にとって、この流れは至極当然のことでした。

 しかし、すぐに大きな壁を感じたのも事実です。


■それは一言で言えば、商業コンサルタントとして開業している人が日本

 には星の数ほどいるということでした。商業コンサルと仕事にしている

 人の数は低く見積もっても数千人、実態は定かではないですが1万人く

 らいはいると思います。

 私の専門は一応、商店街やショッピングセンターなど商業集積の仕事で

 したが、これらは個人で関わるにはかなりハードルが高いと感じたのです。

 仕事では地方自治体の行政マンだけでなく、GMS(量販店)の開発部や

 ゼネコンの開発・設計担当の方などと頻繁に付き合いがありました。

 しかしSCの開発という仕事は、当時から一つのプロジェクトであると

 いう認識は強く感じていました。


■つまり、個人がいきなり行ってプロジェクトの一員に入り込めるような

 世界ではないということです。私が多くの案件に関われたのは、あくまで

 国家プロジェクトの一環として使ってもらっていただけのことです。

 独立したからと言って簡単に仕事が来るほど甘い世界ではありません。

 最大の理由は商業集積の仕事は非常に長い年月が掛かるということです。

 私が関わった案件でも完成まで6年の年月を要しました。

 逆に言えば、土地の手当で何か問題やトラブルあったり、事業主体の

 立ち上げが難航すれば、10年以上も掛かるような案件もこの世界では

 ザラにあるということです。


■だから、私は商業コンサルとして独立することには抵抗があり、なかなか

 前向きには考えられなかったのです。

 もう一つの理由は、私自身が法律の知識に非常に疎いということでした。

 当メルマガでも再三、話していますようにコンサルにとって法律の知識は

 とても重要なものです。

 例えば、知っていて当然のことを知らないとどういうことになるかは嫌と

 いうほど経験させられました。(コンサル失格ということです)



■SC一つ作るのにも都市計画法、借地借家法、税法など知らなければならない

 法律は山ほどあります。会社を立ち上げれば商法も知らねばいけない、事業

 計画を作ったり、定款を作成したりするのもコンサルの仕事です。

 当然、契約などでは民法なんかも絡んできますよね。

「オレって商業コンサルだから商業やマーケティングのことさえ知っていれば

 いいんだよ」という訳には行かないのです。


■実は私は昔から法律の勉強が大の苦手、はっきり言うと大嫌いでした。

 法律のような学問は頭の固い、融通の利かない人間がやるものだと決め付けて

 いました。法律の勉強は嫌いだからとずっと避けて生きてきました。

 しかし、これは大間違いだったとある日、気が付いたのです。

(そもそも気が付くのが遅すぎるんだよという話はよくありますが)

 コンサル会社にいる頃、せめてベーシックな法律知識くらいは知っていたら

 どれだけ仕事がスムーズに行っただろうかと悔やみ、まとまった時間があれば

 法律の知識を身に付けたいと考えるようになっていたのです。

 ただ、会社にいた頃は一度プロジェクトが始まれば資格のために勉強する時間

 など取れる筈はありません。


■それでもコンサル会社にいる頃、間隙を縫ってTACの宅建講座に通った経験が

 あります。でも、申し込みはしましたが本試験は結局、受けませんでした。

 理由はプロジェクトが進んでいて出張が多く、勉強どころではなかったからです。

 だから、辞めたら何か法律系の資格にチャレンジしようと考えていました。

 候補として宅建がまずあったのですが、商業コンサルはもうやらないと決めて

 いたので宅建は却下しました。

 そこで変わりに考えた資格は行政書士と司法書士でした。

 ただ、当時の私の行政書士イメージは「法律のよろず相談」のような感じで、

 確固たる登記業務がある司法書士に比べてあまり魅力を感じませんでした。

 でも、何も知らない私はどうせなら二つ同時に目指してしまおうと考えました。



■私が当時考えていた作戦は、独学で行政書士その年に取り、学校に通いながら

 翌年の司法書士試験にチャレンジして一発、合格するというまあ、今考えて

 見ても大甘のプランでした。(読みが甘いのはマイペースのB型だから)

 当時から資格業界は会計系はTAC,法律系はLECという棲み分けができて

 いました。それで4月からLECに司法書士講座に申し込みことにしました。

 確か、ビデオ本科生とかいうクラスで受講料は70万円(問題集は別)くらい

 したと思います。これをキャッシュで支払いました。

 これだけの投資(最後は100万円くらい投資した)をしながら、私の受験生活は

 またも始まってしまったのでした。 

 本日もご愛読いただきありがとうございました。


◇編集後記◇ 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
チリの落盤事故は全員、無事で生還して本当によかったです。これを書いている
最中に救出劇が繰り広げられました。でも、作業員の人たちって皆、元気ですね。
70日ぶりに出てきていきなりガッツポーズですもんね。それはすごい。
資格試験もある意味、辛抱の連続だと思いますが、チリの落盤事故で作業員の
方から大きな勇気をもらった人は多いのではないしょうか。
再来年公開の映画もできることが決まっているそうで、今から「33人」とい
う映画が楽しみです。しかし、人間の力って計り知れないなあ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■資格コンサルタント末木紳也のホームページ
 発行者Webサイト: http://www.shikaku-21.com
□ご連絡先:業務(仕事)ご依頼・お問い合せフォーム、
 http://www.shikaku-21.com/gform1.htmlからご連絡ください。
■電話:046-865-0183
 メールマガジンについてのご意見 ご連絡先⇒ info@shikaku-21.com
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■発行者 「■間違いだらけの資格取得術 ~メルマガ編~□」末木 紳也
  発行者Webサイト: http://www.shikaku-21.com
■本文に関するご意見,ご感想はこちらまでお願いします。
 info@shikaku-21.com
★過去の全バックナンバーがご覧になれます。
 ⇒ http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000153126
★このメールマガジン転送は結構ですが掲載された記事の内容を許可なく転載する
 ことを禁じます。お問い合わせ下さい。 (C) Copyright -2005
■購読解除はこちらからお願いします。
  http://www.mag2.com/m/0000153126.htm