━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━vol.00112━2010.10.13━━
■間違いだらけの資格取得術 ~メルマガ編~□    
◇第112号「コンサルタント会社を退職」◇
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■記録的な暑さの夏もやっと終わり過ごしやすい季節になりました。

 今年は猛暑続きで、暑さの苦手な私には本当に辛かったです。

 皆さん、いががお過ごしでしょうか。

 たいへん長らくご無沙汰しております。

 資格コンサルタントの末木紳也です。


■ところで、私は資格を取ってから商業コンサルタントの道を志しました。

 そのこと自体は今、考えても間違ってはいなかったと思っています。

 ハードな仕事の連続でしたが、結構いい経験をさせてもらったと思います。

 ただ一つ困ったことは私の会社の場合、組織が全然機能していないこと

 でした。例えば私の会社の場合、プロジェクト担当はつねに一人でした。

 会社は元々素人集団の寄せ集めのような会社でしたが、権限などは一切

 持てない代わりに、責任だけはいつも付いて回るような仕事の連続でした。

 プロジェクトが順調な時はそれでもいいのですが、いったんトラブルが

 起きた場合、時として取り返しのつかない状況にもなりえました。


■当時、私は3つの案件を掛け持ちしていました。

 その一つは東北地方のある案件でした。

 当社の仕事のほとんどすべてが国である国(通産省)の紐付き案件でした。

 クライアント側の心理としては「この会社に頼めば大丈夫だろう」と大船に

 乗ったつもりで業務を委託している地方自治体も数多くあったようです。

 ところが調査業務を受注した際、上の人間が出来もしない口約束をして

 いたことを後々知らされました。

 知らないで仕事をしていた私には今、考えても怖ろしくなるのですが、

 簡単に言えばこんな安易な約束だったらしいです。

「うちの会社に委託すればいいキーテナントを見つけてあげる」 


■調査が終了しようとしていた矢先、私は突然、クライアントからこんな

 ことを言われたのです。

「ところでオタクの会社に来年も引き続き、コンサルをお願いしたいんだけど、

 肝心のキーテナントがまだ決まっていないんだよね。でも当てとかはあるん

 だろ? 以前、約束した通りなんとかしてくれるんだろうね」

 半ば脅しのような感じで自治体担当者や局・県の関係者が迫ってきました。

 もちろん私は初耳でそんな話を聞かされたことは今まで一度もありません。



■会社に戻った私は、早々に会議でトラブルになっている件を議題にして

 今後一体どうするつもりなのかと問い正してみることにしました。

 しかしその時の上層部の対応は案の定、我れ関せずという感じでした。

 私にしてみればいつものお決まりの展開で、予想通りでしたたので特段、

 驚きはしませんでした。

 黙っていても埒が明かないので急遽、東京にある量販店の本社を多数尋ね、

 キーテナントとして出店してくれないか打診して回ることにしました。

 色のよい返事はほとんど得られなかったのですが、それでも数社キーテナント

 説明会なら参加してもよいという返事をくれました。それでようやく面目を

 施すことができた次第です。まさに綱渡りのような仕事、展開の連続ですが、

 結局、その案件はキーテナントは決まらず、計画そのものは頓挫し流れて

 しまいました。会社の信用は丸潰れでした。



■上越地方のある案件では「オタクの会社にもう何千万円払っているんだけど

 プロジェクトが一向に進展していない。えっ。一体、この責任はどう取って

 くれるんだよ」と言われました。

 私は「そんなことは当時、担当していた上司に言ってくれよ。今さらオレに

 言われても困るよ」と思いましたが、対面上お客にそんなことは言えません。

「申し訳ございません。案件については精一杯やらせていただきます」としか

 言い返すことはできませんでした。(情けないけど担当者は私です)

 当時、私の会社のプロパー社員たちは多かれ少なかれおそらく私と似たような

 経験をしていたと思います。 



■しかしそういうトラブルが起きても、上の人間はいつも逃げてしまって、

「そんなこと現場レベルでなんとか解決しろよ」というような無責任極まりない

 対応でした。

 それでも会社には当時潤沢な資本金があったので、役員たちは何かトラブルが

 あっても涼しい顔で、海外SC視察やゴルフなど明け暮れ、出張の帰りは

 毎回、空港からタクシーで自宅まで帰るなどとハチャメチャぶりを繰り返して

 いました。

 しかし、こんなことが立て続けに続けば会社で働くのも嫌になります。

 私はそんな役員たちを横目で見ながら毎日、「いい加減にしてくれよ」と

 思っていました。

 

■そんなある日、私がその日に時間通りに出張に行ったとか行かないとか、結構

 つまらない(つまらなくもないか)ことから上役と口論になってしまったのです。

 この時のことを思い出すと今でも大笑いなのですが、

 その時、私が上の人間に暴言を吐いたとかである人間がその責任を取れと迫って

 きたのです。

 私はその時、売り言葉に買い言葉で「あんたたちがもっとまともに仕事をやらない

 からだよ」とか言った憶えはあります。

「それでは一体どうすればいいのでしようか」と尋ねたら依願退職しかないだろと

 いうことでした。(ちなみにこういうって世間ではリストラとか言うそうですね)

 私はその年限りで退職することにしました。

 ちなみに私に退職を熱心に勧めてくれたこの人は、会計操作とかも大得意で、

 チマチマと粉飾決算なんかもやっていたマメな人でした。


■私がいたこの会社は当時先が見えつつありました。

 以前にも話したと思いますが、会社が推進している案件は時限立法によるもので、

 すでに廃れつつあり、当初に比べると案件の数もずっと少なくなっていました。

 私はその頃、会社にはそれほど大きな執着心はありませんでした。

 遣り残したことは特にないし、いつ辞めてもいいとさえ思っていました。

 はっきり言うと、私がやりたかった大型SCを作れるような面白そうな案件は

 今後日本中、どこをどう探しても出てきそうにはありませんでした。
 

■ところが不思議なことに、私が退職してからプロパーの社員の退職者が続出、

 3年後にはすでに社員は数名しか残っていなかったそうです。

 あとで退職した社員に直接話を聞いたら、私と同じような理由で退職を決意

 した人も多くいました。

 会社は最後は完全にアウトソージング専門会社と化し、丸投げのトンネル

 会社になり下がってしまったそうです。しかしそもそも社員はいない、世間に

 誇れるようなノウハウも持たない会社なら必然的にそうもなると思います。

 ちなみにこの会社はその後、清算手続きが取られ今はもう存在していません。

 社員がいなければ業務の遂行は困難なので、最終的に会社清算の手続きに

 持ち込んだようです。(ここら辺、多分に意図的作為的なものも感じますが、

 今となっては知る由もありませんし、別に知りたくもありません)


■私はその年の年末に丸6年務めたこの会社を辞めることになりました。

 あと数年くらいいてもよかったかと思いましたが、コンサルタントとしての

 一通りの経験は積ませていただいたのでいい機会だと考えました。

 会社を辞めたことに後悔はありませんでしたが今後の不安はやはりありました。

 自分が独立するには何か足りないのがあるのではないか。 

 それは私の場合は一言で言うと法律的な知識でした。

 コンサル時代、法的な知識が不足していて辛酸を舐めた思い出があります。 

 それから私は性懲りもなく資格を目指すことになるのですが、この続きは次回に

 します。

 本日もご愛読いただきありがとうございました。


◇編集後記◇ 
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先週、所用があって銀座に行ってきました。たまに東京に行くとその変貌振りに
驚かされることがあります。自分が昔、コンサル会社の社員としていた神田の街
もすっかり変貌してしまいました。会社のあったビルは他の会社が入り、当時の
面影はほとんどありません。
でもこういう時、たまに昔と同じ風景や店に入るとほっとすることもあります。
東京スカイツリーが新たな東京のシンボルとなる時代、東京タワーが街の象徴だ
った時代はだんだんセピア色に褪せてくのでしょうか。うーん。寂しいな。
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